スチールドアは冷たい感じがする
木製ドアをお薦めする理由
生活をしていく上で空間の色や素材はとても大切です。色や素材によって、暮らす人の心は大きく左右され、安心感を覚えたり、反対に落ち着きをなくしてしまったりと、さまざまな影響が出ます。特に10年以上前の福祉施設は、真っ白な壁、天井、カーテンなどが使用されており、清潔感はあるけれども、あまり心地の良い空間ではなかったようです。また、当時はドアも白いステンレス製が使用されていました。ステンレスは熱伝導率が低いため、とにかく触ると冷たく感じてしまいます。この冷たさは見た目にも感じられるようで、ステンレスのドアに木の柄をプリントしたシートを貼っても、やはりそのツヤから木材で作ったような温かみの感じられるものにはなりませんでした。
自宅のような暖かみを届けたい
木のぬくもりとよく言いますが、心地よく暮らしていくには木材を使用した空間が好まれます。特にお年寄りならば、これまで暮らしていた自分の家と似たような、木材が使用された空間で暮らしたいと思うのではないでしょうか。福祉施設の部屋をご自宅と全く同じにするのは無理ですが、真っ白な部屋だったとしても、ドア一枚だけでも木製を取り入れるだけで、空間の明るさや心地よさは各段に変わります。福祉施設も人の暮らしの空間です。そこに暮らす人が、快適に過ごせる空間づくりをしたいですね。